イタリアワインの格付けとして、DOCG、
DOC、IGT 、Vini da Tavola といった言葉を耳にされた方は多い事と思います。
これは、1963年に制定された、イタリアワイン法による格付けで、日本語では、それぞれ、
- DOCG(Denominazione Origine Controllata e Garantita)=原産地統制保証呼称ワイン
- DOC(Denominazione Origine Controllata)=原産地統制呼称ワイン
- IGT(Indicazione Giografica Tipica)=地域特性表示ワイン
- Vini da Tavola =テーブルワイン
と呼ばれています。
簡単に説明すると、これらは、ワインの品質を保証するもので、ぶどうの品種、栽培地域、栽培方法からワイン醸造、熟成期間、瓶詰め、
出荷に至るまでの一定の条件を満たしたワインという事です。
格付けは地域単位で行われ、醸造業者に対して行われる訳ではありません。
ここでは詳しく述べませんが、DOCG になる為の条件はかなり厳しいもので、
DOCGワインには、農林省の発行するラベルが付いています。赤ワインには、ピンク、
白ワインには、黄緑のラベルですが、スプマンテは、白でもピンク、緑の両方があり、
この限りではありません。
また、この格付けは固定ではないので、新しくDOCG入り、DOC入りする銘柄が発表される事があります。この場合は、DOCGに指定された収穫年の物からラベルが付く事になります。
例えば、タウラージは、1993年収穫の物からDOCGになったので、1992年以前の物には、ラベルが付いていません。
タウラージの場合、熟成期間が、収穫年の12月1日から数えて最低3年と決まっているので、
ラベル付きのタウラージが市場に登場したのは、1996年12月になってからでした。
ところで、これはよく間違え易い事なのですが、この格付けは、あくまでも品質(規則に従って醸造されたという事)を保証するものであって、
決して「おいしさ」を基準にランキングしたものではないという事です。
確かに、DOCGになる為の条件に、「化学分析及び11人の試飲」という項目があるので、味わいも、もちろん保証はされています。
DOCGワイン生産者たるもの、品質に気を遣う様に、味覚の向上にも、当然努めているでしょう。
「流石にDOCGだ。」と思わされるワインも多数あります。
ですが、DOCワインより、DOCGワインの方が美味しいという意味ではないのです。
そして、こういった規制外で、自分の好きな様に、おいしいワインを作りたいという醸造家もいる為、
ランクではVino da Tavolaでも、味は第一級品などというワインもあるのです。
ただし、この様なVino da Tavolaはお値段の方も、第一級品の事が多いのですが。
例を挙げると、今ではイタリアワインの中で、最も有名になったサッシカイアも、もともとはVino da Tavolaでした。(現在は、BOLGHERI DOCです。)
もちろん、高いワインが必ずしもおいしい訳ではありませんが、
良心的なワインを生産する為に必要な最低限のコスト、という物はあります。
ですから、大切な食事や贈り物で、どうしても失敗したくない時は、DOCG、DOCワイン、
冒険出来る時には、ランクにとらわれず、色々なワインにチャレンジしてみるのも、いいのではないでしょうか。
最後に、この格付けは、地域単位の為、同じDOCGの物でも、醸造業者が違うと、ワインも違った物になって来る場合があります。もちろん、地域の特色、ぶどう品種の特徴などは同じなのですが、業者によってヴァリエーションがあるので、そういった事を比べてみるのも面白いと思います。