イタリアワインを語る上で、どうしても避けて通れない話題、
それはぶどうの品種の多さについてです。
イタリアにはよく知られているものだけで、約400種類ものぶどうの品種が存在すると言われています。
イタリアワインの複雑さは、このぶどうの品種の多さに、由来するところが大きいのです。
御存じの様に、ワインはぶどうから作られるお酒です。
ですから、原材料となるぶどうの品種が違えば、当然、出来上がるワインの味や、香りや、性格も違って来ます。
概要でも触れましたが、イタリアは、南北に長く、気候、土壌、地形にと、変化に富んでいます。例えば、北のアルトアディジェ州は、アルプスに近く、山岳地帯ですし、中部のトスカーナ州は、丘陵地帯です。一方、南部のプーリア州には、山が無く平坦な土地です。そして、それぞれが、その土地に適した品種のぶどうを栽培し、そのぶどうに適した方法で、ワインを醸造しています。
その土地に適したぶどう品種の栽培というのは、どこの国でもやっている事ではないかと思われるでしょう。それはその通りなのですが、何度も言っている様に、イタリアは何しろ種類が多いのです。一例として、フランスのブルゴーニュ地方とイタリアのピエモンテ州を比べてみましょう。ブルゴーニュの主なぶどう品種は、赤ワイン用のピノノアールと白ワイン用のシャルドネです。
ピエモンテ州の方は、まず、イタリアワインの王様といわれるバローロやバルバレスコのネッビオーロがあり、赤ワイン用の重要なものだけでも、バルベーラ、ドルチェット、グリニョリーノ、フレイザ、ブラケットと続き、白ワイン用のコルテーゼ、アルネイス、ファヴォリータ、エルバルーチェ、モスカートビアンコと続きます。もちろん、これで全部ではありません。
さて、イタリアで栽培されているぶどうは、イタリア特有の品種、土着の品種、国際的な品種に分けられます。
イタリア特有の品種とは、イタリア全土で広く栽培されているけれど、他の国ではあまり栽培されていない品種。
そして、同品種でも栽培地域によって、様々なバリエーションがあります。例)サンジョヴェーゼ、バルベーラ等。
土着の品種とは、ある地域でのみ棲息、栽培されている品種。例)ピコリ(フリウリ州)等。
国際的な品種とは、世界中で広く栽培されている品種。例)カベルネソーヴィニヨン、シャルドネ等。
更に、ワインは単独の品種から作られる場合と、いくつかの品種を混ぜて作られる場合があるので、
ワインのバリエーションは増々広がる訳です。
ここでは、個々の品種についての説明はしませんが、テイスティングリストで、
ぶどうの品種、特徴等、コメントしますので、そちらの方を参考になさって下さい。